ある日、地域の経営者にこう言われました。
「うちはITなんて必要ない。うまく回ってるからね。」

その言葉が、今も私の心に残っています。
私はエンジニアとして多くの現場で経験を積み、今、その知見を“社会への恩返し”として活かしたいという思いから、lanitechを立ち上げました。

私が強く感じているのは、都市と地域に広がるITの格差です。
都市には人材も資金も戦略も集まりますが、地方にはその余裕がなく、多くの価値が埋もれてしまっている。
実際、地域にはエンジニアがほとんどいないという現実もあります。

そしてこの格差は、日本全体の停滞とも無関係ではありません。
世界がITを「未来への投資」として進化を続ける中、日本は「コスト」として扱い、経営へのIT活用が遅れてきました。
この流れを変えたい——そんな思いで、私たちは活動しています。

lanitechは単なるシステム開発会社ではありません。
テクノロジーを通じて「変革を起こす人と場をつくる」ことを目指し、企業・教育機関・自治体と協働しています。
そして、地域で生まれた技術や人の力を、世界にも届けていく。
「地方からこそ、未来を始める」。私たちはそう信じています。

ITは、人と地域の可能性を引き出す力です。
lanitechはその力で、未来をひらくパートナーでありたいと考えています。